特記仕様書

キソゴム工法特記仕様書

住宅金融公庫承認 平成9年2月28日付け住公発第73号(建)

1適用範囲
  • この仕様書、住宅金融公庫の融資を受ける「基準金利適用住宅(耐久タイプ)」、「高性能耐火構造の住宅」、「高耐久性木造住宅」、「高規格住宅」について適用する。
  • この仕様書は、「在来木造軸組工法住宅」、及び「枠組壁工法住宅」に適切する。ただし、3階建の住宅は別途、建築基準法に基づく構造耐力上の安全性を確認するものとする。
2使用材料
  • 基礎と土台との間に敷設する部材は、スターコックス(株)製造の「キソゴム」とし、その材質は「鉄板を内蔵したブレンドゴム」とする。
  • 土台に用いる材料は、日本工業規格(JIS)に定める土台用加圧式防腐処理木材、日本農林規格(JAS)の防腐処理若しくは防腐・防蟻処理の表示のあるもの、認証木質建材(AQマーク表示品)として認証された保存処理材(1級)のいずれかとする。
3キソゴム仕様について
(3)-1.在来木造軸組工法住宅使用時の仕様
  • キソゴムは、次の位置に敷設する。
    • 柱の下部
    • 土台の継ぎ手・仕口の部分
    • アンカーボルトの部分
    • その他は半間ピッチとし、1m以上間隔をあけないこと
  • アンカーボルトは次の位置に設ける。
    • 筋かいを設けた耐力壁の部分は、筋かいの上部が取り付く柱の下部に接続した位置
    • 構造用合板等による耐力壁の部分は、その両端の柱の下部にそれぞれ接近した位置
    • 土台切れの個所、土台継ぎ手及び仕口の上木端部
    • 上記以外の部分は、間隔を最大2.7m以内とし、かつ耐力壁線ごとに平均1.2m以内の位置
(3)-2.枠組壁工法住宅使用時の仕様
  • キソゴムは、次の位置に敷設する。
    • 荷重が集中するたて材の下部
    • 土台の継ぎ手・仕口の部分
    • アンカーボルトの部分
    • その他は455mmピッチとし、500mm以上間隔をあけないこと
  • アンカーボルトは、次の位置に設ける。
    • 住宅の隅角部付近、土台の継ぎ手付近
    • 1階床を土間コンクリート床で構成する場合で、床に達する開口部(掃き出し窓)を設けた場合は、イの他まぐさ受けが取り付くたて枠の150mm内外の部分
    • 上記以外の部分は、間隔を最大2m以内とし、かつ耐力壁線ごとに平均1.2m以内の位置
4注意事項

4m以内ごとの有効換気面積は300cm2以上を確保すること。このために、前記の仕様に基づき設置されるキソゴムの枚数は、4m以内に最大8枚までである。なお、4m以内ごとの有効換気面積の計算書を図面等に明示すること

また、ここに記載のない事項は、「キソゴム工法」の標準仕様書による